配信アニメ【どろろ】#1醍醐の巻|全身作り物の男 ”百鬼丸”

戦国甲冑アニメ
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配信アニメ【どろろ】#1醍醐の巻|全身作り物の男 ”百鬼丸”

それは、鬼か人かーー

両腕に刀を仕込む全身作り物の男 ”百鬼丸” は、
その見えない瞳で襲いに来る化け物を見据えていた。

登場人物

百鬼丸(鈴木拡樹):

生まれる際に12体の鬼神に奪われた身体を取り戻すために旅をしている。
目が見えない代わりに他者の存在を炎のような光として認識し、義手に仕込んだ刀を振るって戦う。

コメント:
手塚治虫先の名作に関わる事が出来てとても光栄に思えます。
百鬼丸を演じるにあたり、【どろろ】との関係構築、バディー感を大切に演じたいと思います。
また舞台でも同じ役を演じさせて頂けることはとても貴重な機会だと思います。
自身にとってTVアニメの声優は初挑戦になりますが、チームスタッフの皆様のお力もお借りして視聴者の皆様に最高の作品をお届けします。

どろろ(鈴木奈央):「おいらは誰の指図も受けねぇ・・どこにいようとおいらの勝手だっ」

根は優しいが、一方で生意気かつ強かな一面も持つ。鬼神に襲われtいた所を百鬼丸に救われて以来、共に旅をするようになる。民を虐げる(しいたげる)侍が嫌い。

コメント:
手塚治虫さんの有名な作品「どろろ」しかもどろろ役で出演できるとわかった時は、言葉にならないくらい喜びがこみ上げてきて感慨深いものがありました。
アニメの原画を見せて頂いたのですがすごく可愛くて演じるのがとても楽しみです。
どろろは難しい役どころですが、百鬼丸さんにもお力を借りて私らしいどろろを演じることができたらなぁ。と、思います。

醍醐景光(内田直哉):「我が醍醐の繁栄を阻むものは、何人たりとも許しはせぬ」

醍醐の国の主であり、百鬼丸と多宝丸の父。領土の繁栄のために12体の鬼神と取引し、我が子である、百鬼丸を対価として差し出した。為政者(いせいしゃ)として非常に冷静な覚悟を持つ。

コメント:
今回ご存知手塚アニメの代表作でもある「どろろ」に参加でき又、
醍醐景光と言うインパクトのあるキャラを頂きこの上ない喜びを感じています。
是非2019年版「どろろ」を少しでも多くの方々に見て頂けることを切に願います。

多宝丸(千葉翔也):「化け物如きこの手で必ずや討ち果たしてみせよう!」

景光の息子であり後継者。百鬼丸の実の弟でもある。百鬼丸とは違い、醍醐の屋敷で何不自由なく育った。実直な性格で、領土を繁栄に導いた父を尊敬している。

コメント:
まさか手塚治虫先生の作品に関わる事が出来るとは思わず、心から光栄です。
オーディション前に読んだ原作では、百鬼丸の背景の壮絶さに息を呑み、
作品が持つ世代を超えて人の心を惹き付ける設定にただ感動しました。
多宝丸は少年でありながら、そうあることを許されない人物なので、その葛藤も表現したいです。
今後も作品が人の心に残っていく契機になるように、長きに渡り愛してきた皆様にも新鮮さを感じて頂けるように頑張ります。

寿海(大塚明夫):「わたしはまた・・・まちがったのか・・・」

川に流された百鬼丸を拾った医者。百鬼丸の育ての親であり、名付けの親でもある。百鬼丸に造り物の身体と、妖怪と闘い生き抜く術を与えた。

コメント:
まだ収録も序盤でありますが、大変魅力的な作品なので完成が楽しみです。
また、私演じる寿海もお楽しみください。

縫の方(中村千絵):「坊や・・・」

百鬼丸と多宝丸の生みの親。鬼神との取引で百鬼丸を差し出した景光を責め、捨てられた我が子のことを心の中で長年想い続けていた。

コメント:
大好きな手塚治虫さんの作品に出演が決まり、大変光栄です!
50年振りのアニメ化にあたり、縫の方の、母としての愛や苦悩を大切に私なりに演じたいと思います。

琵琶丸(佐々木陸):「臭うねぇ・・こりゃあ・・悪さの臭いだ・・」

謎の盲目の法師。世捨て人のように飄々(ひょうひょう)としているが、百鬼丸とどろろを気にかけ時には手助けをする。百鬼丸と同じく他者の存在を炎のような光として認識し、琵琶に仕込んだ刀で闘うことができる

コメント:
小学生の頃、手塚先生の「どろろ」を読んで、あまりの怖さに眠れなくなった思い出があります。
あれから五十年、時代が、やっと「どろろ」に追いついてきたのでしょう。
当代最高の制作スタッフの皆様の手で、現代に蘇る「どろろ」・・・
なんだか、とても、ワクワクするのです。

【どろろ】第1話 醍醐の巻

公開:2019年1月 7日
時間:24分

時は戦国。醍醐の国の主である景光は領地の繁栄のため鬼神と取引し、対価として生まれる我が子を差し出した。時は流れある日、幼い盗賊どろろは妖怪に襲われている所を謎の少年に助けられる。その少年の身体は、どこもかしこも造り物なのであった。

雨と稲光

雨と稲光がひどく荒れ模様の中、醍醐景光は馬を走らせ地獄堂というお堂に向かう。お堂に入ると醍醐は中を取り巻く12対の鬼神に取引を持ちかける。手に入れてあるものなら何でも好きなものをくれてやるから、飢饉や疫病でやせ衰えたこの領土を繁栄に転じさせ、醍醐景光の名をこの世に知らしめてくれと願った。鬼神の返答を待つとお堂を激しい稲光がつつみ、景光は額に十文字の傷を負う。

ある雨の日

ある雨の日、醍醐景光の屋敷では奥方から赤ん坊が生まれようとしていた。そしてようやく生まれ出た赤ん坊を産婆が抱いたその時、屋敷を激しく稲光がつつみ、光が生まれた赤ん坊をも包み込んだ。世継ぎを待ち望んでいた景光は急いで我が子を抱きしめてみると、目も鼻も耳も、そして皮膚さえもない赤ん坊が腕の中にいた。
景光は直ぐに12体の鬼神と交わした取り引きを思い出し、笑いながら赤ん坊の体の欠落した答えを知った。産婆に、この子を捨てくるよう促し、妻には次こそは丈夫な世継ぎをといい、赤ん坊を諦めるように諭した。産婆は近くの川へ行き、置かれて有った木船に赤ん坊を乗せて、運が良ければ誰かに拾われるであろうと、そっと木舟を流れへ送り出してやった。

16年の月日

16年の月日が、それから流れる。
ひとりの男が戦さ場で倒れている死体に造り物の腕や足など付けて廻っている。名前は寿海。医者である寿海は体の一部を造っては、傷つき、怪我をした人々に取り付けていたが、造り過ぎた試作部位を戦で死んだ遺体に葬いの念で取り付けていたのだ。寿海は作業しながら百鬼丸のことを想っていた。

そのころ町では

そのころ町ではどろろが、道端で店を開き道行く人に叩き売りをしていた。品物は都の極上品だといい、貴族が着ていたという絹の着物や八岐大蛇(やまたのおろち)の酒瓶などだが、盗賊達から盗んだ盗品である。そこへ盗賊たちが現れ容赦しないぞと言われたどろろは、一目散にその場を逃げる。
どろろは朽ちた橋の掛かった川辺りまで逃げて来たが、盗賊たちは後を追ってきてどろろは捕まってしまう。どろろを痛めつけていた盗賊のひとりが、橋の真ん中に男が立っているのに気づき見上げるが、何か不気味さを感じる。男の顔は人形みたいで、その目はどこを見ているのかも定かでない。

男の名前は百鬼丸

男の名前は百鬼丸。
盗賊達に押さえ付けられているどろろは、あの目は俺たちを見ている目ではなく、川から流れてきている物を見ているとつぶやく。
盗賊たちは川を見つめると、ごみの塊が流れて近づいてくるのが見える。ごみの塊はそばまで来るといきなり大きく動きだして化け物と化し、触手を伸ばし盗賊のひとりをすばやく捕まえる。ごみの化け物はそれを口に運んで喰べてしまった。慌てて逃げる他の盗賊たちも同じように触手で捕まえ、喰ってしまう。そしてどろろもごみの化け物の触手に捕まり喰われてしまいそうになるが、橋の上にいた百鬼丸の両腕から刀が表れ、ごみの化け物に華麗に斬りつけに入った。化け物は百鬼丸に襲いかかり追いかけるが、朽ちた橋を切り刻みながら、器用に橋脚をくぐり渡る。橋脚に絡みついたごみの怪物は朽ちた橋と共に崩れ落ち、粉々となって退治された。

どろろは百鬼丸に近づいて、すげぇーなぁと感心していると、百鬼丸の付けていたお面が突然外れて皮膚の無い赤い顔が表れたが、みるみる本当の皮膚に覆われていった。どろろは不思議な光景を目にした。


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